2−6. もう一つの自働化 −−−−手作業による生産ラインの自働化

 大野耐一さんは、「人間の能力を十分に引き出して、働きがいを高め、設備や機械をうまく使いこなして、・・・・」と述べています。
 自働化は、「自動化」でなく、ニンベンの付いた自働化」である、とよく説明されます。
機械の「自働化」は、「異常があったら、機械自身が判断して止まる」というものです。そのために、自動停止装置として、「定位置停止方式」 、「フルワーク・システム」「ポカヨケ」などの安全装置がつけられています。異常で機械がストップしたときだけそこに人が行けばよく、多台持ちなどで生産性・品質があがります。
 
「この考え方を発展させて、人手作業による生産ラインでも異常があれば、作業者自身がストップボタンを押してラインを止めるようにした」のが、「手作業ラインの自働化」です。ラインを止める条件を決め、ストップボタン・ひもスイッチなどで作業者がアンドン(呼び出しランプ)を点灯させ、ラインを止めます。このときのラインを止めた原因は、改善され、歯止めがかけられます。
 このように、「手作業ラインの自働化」は、より強いラインを作り上げるための考え方でもあるのです。

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