トヨタ生産方式(TPS)のバイブル「トヨタ生産方式」(大野耐一著)が発行された時、新人で技術・開発部門にいましたが、当時の役員が全員に読むよう指示されました。因みに今見ると、発刊されて1ヶ月もたっていないのに、4版です。それ以来、また生産調査というTPSを推進する部門では特に一生懸命勉強し、いまだに勉強中の身です。最近、これは英語(英会話)を勉強するのと似ているなと思うようになりました。日本人は、話しかけられて、かなりの人が ”I can't speak English." と答えるので、英語を話せるじゃないかとまた言われます。

そんな時、”I'm stll studying English, so please ----” と答えなさいと習った記憶があります。 私は、いまだに英語(TPS)を勉強中です、どうかゆっくり話してね、などと話すわけです。
 「現地現物」という言葉があります。いろいろな英語があてはめられていますが、”Go and study” というのもあります。真には深い意味があると思いますが、とにかく実際の状況を自ら確認しなさい、ということでしょうか。
 TPSは自分の手でやってみてナンボとよく言われます。自分でできないでどうする、とも言われます。リーダーとして、狙う姿を定め、それをめざして活動する体験を積んできた後、TPSの本質の一端をつかんだ気がする時期が突然あらわれる経験を私はしました。TPS教育は、「座学」と「実践」の積み重ねです。だから、レベルによって、人それぞれに合わせて活動すればいいのです。
 とはいえ、、「私は、知っている。私が説明する」と講師説明に割り込んで話した欧州の人がいたのを二回ほど経験しました。マネージャークラス以上でしたが、書かれたものだけでしかも間違って理解していました。また、標準作業の座学を半日聞いただけで「わかった」と言われた方もみえました。どこで学んだのか、「TPSはトップダウンだ」とだけ、キーワードをふりかざす指導者もみえました。そう簡単じゃないと思います。それで、トヨタ生産方式の本質にせまろうといろいろな方が、いろいろな立場で書き著わされたものがあるわけです。これらは、実践を積みあげ、体験の中で真に理解していかなくてはなりません。このように書くと、トヨタ生産方式を理解するには、時間もかかるし、泥にまみえることもあるし、また実践を経験できる立場でないから理解できないのかと怒られたりするのですが、かなり本質的だと思います。また一方では、「トヨタ生産方式の伝道師」などという言葉にも抵抗を感じます。うまく説明できない言い訳で使っている気がするからです。活動のリーダー(またはコンサルタント)として、最短期間で身の丈にあった最大活動ができるお手伝いができるよう、説明能力と実践能力を追い求めることが大切です。

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