インドの製造業でも、日本の各種指導団体が以前より指導に行っており、改善活動の重要性は感じているようです。

 特に、オーナー層は、競合していてもお互いにつながりがあったりして、またいろいろな他社も見学したりして、これらの活動の成果を認識し、工場の体質改善をしなくてはいけないと思っているようです。 ところが、トップの思いが下まで伝わっているかと言うと疑問を感じることがあります。

 インドの指導層は、英米独への留学の経験があり、そのため親近感を持ってこれらの国から設備や技術の導入をしたリします。日本からの設備もあります。

 今、日本から進出した企業とその関連会社は、日本から出向いた人たちの手で指導しています。その場合は、それなりの成果が出ているようです。一方、欧米系または現地系の企業は、トヨタ生産方式に代表される日本の製造業の強みを勉強したいと思っています。

 改善では、まず第一は”LEAN”だということになります。英語の世界だし、コンサルも米国の英語圏です。最初は、米国から呼んだけど、という話を中国でも聞きました。それは、それらの人たちの実力もあるのでしょうがうまく行かなかったという結果となりました。ここでやはり、 日本のはたす役割は、大きいと思います。

 と言うのは、私がお手伝いした会社も最初は、LEANのコンサルタントを呼んで検討したようです。何かあると米国のコンサルタントは、と言ったからです。通訳は、日本は日本です、アメリカは関係ないですと私には言いましたが。この会社の工場長にあたる方は、非常に博学の方で、LIKERのThe Toyota Wayも読んでいましたし勉強家でした。かれは、結局、LEANの元は日本であると思い、日本からコンサルを呼ぶ事としたのです。

 インドでの製造業に関する日本情報は、一般には日本語〜英語を通じて情報を得るのです。従って、日本の考え方が正しく伝わっているのかは疑問です。中国では、漢字の書類を見ると結構分かる気がします。漢字の共通性があるので、インドとは違います。日本が中国だけでなく、インドとうまく付き合っていくためには、やはりコミュニケーション能力が今後とも大切ですし、きちんと協力して行くべきでしょう。

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