大野耐一さんは、著書「トヨタ生産方式」で現場主義の立場で「目で見る管理」の手段として「標準作業」を重要なものと位置づけています。また、トヨタ生産方式を研究したLIKERらは、 ”THE TOYOTA WAY FIELDBOOK"(日本版;ライカー他「ザ・トヨタウェイ 実践編」 の中で、
「トヨタのトヨタ生産方式のハンドブックの3分の1が標準作業のプロセスに割かれるほど重要なものである」 と述べています。
私たちは、トヨタ生産方式の考え方の導入や改善活動をする際に、まず「標準作業」の教育を行います。この写真は、標準作業の座学教育をしている風景です。「標準作業」を組み立てるスキルがないままに、改善と言っても効果は出ません。基準となるものがないからです。この会社の場合、標準作業の作成方法を教育後、ジョブショップ型の製造ラインからセル生産型のラインに変更するとともに工数のほぼ半減をすぐに達成しました。