「見える化」、「視える化」の参考となる本は、製造業から始まり、非製造業、ホワイトカラーまで、選ぶのに苦労するくらい幅広く出ています。そこで「見える化」を実践をしようとする際、「何が正常で何が異常であるかを明確にする」という視点に立てばと思います。
1.もともとトヨタ生産方式において、大野耐一さんが、「考え方の基本は、何が正常で何が異常かを明確にすることにある」という「目で見る管理」の考え方があります。これを簡単に「見える化」と言ってしまったことが、普及した要因でもあり、また理解しにくくなった理由ともいえます。
2.”見える化と言って、製品を部品展開したボードを出されたが、どうもおかしいけど”という質問を受けました。”「目で見る管理」「正常と異常が分かる」”という大野さんの本の説明をしました。トヨタのOBの方だったので、理解しましたと言われました。
3 「見せる化」「見れる化」「見える化」の3つの言葉があります。上司への報告やトップへのプレゼンテーションのための掲示などは、単に「見せる化」でしょう。「可視化」という言い方は、「見れる化」でしょう。「見る事ができない」と、管理(マネージメント)することもできないので必要なのですが、やはり「見える化」の「何が正常で何が異常かを明確にする」の視点が重要です。時として、書籍では、「見せる化」、「見れる化」のためのやり方が「見せる化」として書かれていたりするので混乱します。
4.「みる」を国語辞典で引くと、見る、診る、観る、看る、視る とあります。製造現場では、製造機械を見る(=監視)のでなく、看ることが必要だという教えをトヨタ生産方式で学びました。言葉の遊びですが、「見る」「見れる」という言葉の中に奥深いものがあります。
5.”「目で見る管理」の代表はアンドンである”と大野耐一さんは述べています。アンドンで時々刻々「正常・異常を見る」道具として使い製造現場を管理することの重要性を説明しています。
5.このように、「見える化」を「何が正常で何が異常かを明確にする」考え方で捉えると、「見える化」のマネジメント手法も分かりやすくなるようです。
ひとに優しいモノづくり職場をつくるトヨタ生産方式コンサルトです
Toyota Production System(TPS/LEAN)
Consulthing Firm
■オンリーワンのモノづくり Only-one manufacturing
■モノづくりはひとづくり Making good use of personnel
■合理的な考え方のできる人材育成 Rational way
■ひとにやさしい職場づくり Considerate to workers
■継続的改善のできる風土づくり Continuous Improvement
Process Design Co., Ltd. Japan
6-1-2 Aoyagi-cho, Chikusa-ku,
Nagoya City, Aichi Prefecture 464-0852, JAPAN
Phone :(+81)(0)80-3645-0612
FAX : (+81)(0)52-732-5178
E-mail : mail@jitps.co.jp